譲れないもの - 9話から得た感情
ここは…本当の弱い自分を抱きしめてくれた場所。
果林ちゃんにとっての虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会という居場所が、自分を曝け出すことができ、その未来を見据える心に確信を持たせてくれる場所。
冒頭の台詞が持つ意味。それを紐解いたのが9話のストーリーのように思いました。
*果林の心の強さと脆さ*
果林の持つ広い視野とこれまでの同好会をオブザーバー的目線で見てきたから言えたことが
本気で立ち向かうメンバーを選ぶべき
一度崩壊しかけた同好会から立て直しまでを遠くから見てきた。
これまでの動きを第三者目線から見てきたからこそ、私情に流されずに進める。
余計なことを言わず、最小限のそれとない言葉を告げてきたから同好会のズレた軸を修正する大きな役割の一部を担っていた果林。それをおそらく彼女自身は理解していたのかもしれない。
だから仲良しごっこや遠慮をしたところで自分たち同好会のソロで進もうという道を決めたところに迷いを生じさせるのが嫌だった。
やっと同じ方向で進める道筋を生んだのにまたすれ違いや衝突を起こすのが怖かったのではないか。
そんな警戒もあっての果林が踏み出した言葉だったのかもしれない。
そして果林の強さ。
それはやはりフェスという場所で魅力を最大限に発揮したことだろう。
フェスの観客は様々で、お目当てのアーティストを応援に来る人もいれば新境地開拓といった新しいアーティストやグループを発見する場として訪れる観客もいる。
初めはバラバラだったサイリウムの色。
気が付けば一色に統一されていた。
それも果林のパフォーマンスが大多数の観客の心を奪った証なのかもしれない。
3000人規模のフェスで、そのステージを一つの色に揃えるのは並大抵の力じゃできないことだと思うし、モデルといったキャリアだけでなく、スクールアイドルとしての魅力を発揮した果林がこれまで培ってきた朝香果林としての全てを発揮したから魅せられたパフォーマンスであり見せることができた景色だったのかもしれない。
しかし人間誰しも完璧じゃない。弱いところだってもちろんある。
方向音痴なところ。
可愛いと自覚してないところ(弱いところか?)
そして大きな舞台の前で怯んでしまうところ。
より高みを目指す果林が、これまでクールを保ってきたから弱いところは見せられない。
選ばれたからにはちゃんとしないといけない。それが果林自身の言った「足枷せ」になっていたのかもしれない。
強がりだからかもしれないし、果林は弱いところを見せたくない。それだけだったのかもしれないが、それが同好会メンバーにとってはある意味で安心したところであり、より果林に心を近づけることができたのかもしれない。
*仲間でライバルとライバルで仲間*
努力しなきゃ、ライバルに追いつけない
8人のステージを見てきて、皆が成長しているからこそ自分も負けてられない果林のプライドや悔しさが宿っていたのかもしれない。
誰か1人だけが選ばれる。それに情け無用。
そこが仲間であり「ライバル」の瞬間。
ではライバルであり「仲間」の瞬間。
お互い切磋琢磨していかなくては成長できません。それなのに私は、"また"皆さんに迷惑をかけたくなくて遠慮してました
友達とか親友を超えた 切磋琢磨できる仲間さ
果林ちゃんに似合うと思ったんだ
隣にいたメンバー
気付けば無数の仲間たちに支えられていた。
果林の不安を受け止めてくれる仲間が。
ライバルは「敵」じゃない。助け合ってこそのライバル。
果林が履き違えていたのはもしかしてそこだったのかもしれない。
だから「なんで」という言葉が出てきたのかと考えた。
それがある意味果林の弱いところであり、同好会メンバーが支えるべき果林の背中。なのかもしれない。
そんな仲間たちがいたから、果林のパフォーマンスは輝いたのだろう。
瞳に灯す輝きを導くように。
*惹かれたのは輝き*
生まれたのはトキメキ。
ーーー届け、トキメキ。
では届けたいものがトキメキだったとして、あの時高咲侑の瞳に宿った光はなんだったのか。
ときめいちゃった!…が、あの表情で瞳に宿るものだとしたら。
生まれたのはときめき
惹かれたのは輝き
あの日から変わり始めた世界
ーーーTOKIMEKI Runners/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
これまでにない大規模なライブ会場でのパフォーマンスに心奪われたのか。
9つの光を目の当たりにした先の未来が少し見えたのか。
高咲侑の感情がどうなのかは分からないが、TOKIMEKI Runnersが高咲侑の感情だとしたら、あの日変わり始めた世界が1ステップ先を進んだのかもしれない。
スクールアイドルに出会った瞬間に生まれたときめき。
そして惹かれた輝き。
その輝きが果林のステージにあったのか。
*今後の展望*
同好会としての私たちは、まだ何も成し遂げていません
朝香果林が今回のステージに選ばれた理由。
ここからは推測の話。
8人がソロとして動いていて、ラストピースを探していたから。全員で…同好会としてのステージを構成するにはそれぞれのパフォーマンスを理解する必要がある。
そして、8人のステージを見てきた朝香果林。
彼女がラストピースとなり9人のステージが完成するのであれば…
そこに辿り着くのもある意味で納得がいく。
自分たちが第三者目線で見ているから、物語の構成上そうなるのは必然と言えるが、冒頭で全員が抱いてた共通認識が「ソロ以上に同好会としてあるべき姿」であったからこそ、ソロが集まり一つとなる上でのカケラを求めていた。そこに当てはまったのが朝香果林だったのかもしれない。
自分以外を推薦するという形を取った結果、満場一致で朝香果林だったとしたら、それこそ同好会メンバーの持つ共通認識や目標に合致するはず。
同好会のある意味でオブザーバー的ポジションだった朝香果林がステージに立つ意味を見出す為に。
9色の光。
そして冒頭で映し出されたあの場所。
ここから導かれる曲が自ずと見えてくるはず。
僕自身がそれを望んでいるからかもしれないし、それを望んでいる人は一定数いるはず。
おまけ:俺的9話爆死ポイント
①推しツーショット
お久しぶりでございまぁぁぁぁぁぁす!!!!!(CVフグ田サザエ)
②菜々×せつ菜ハイブリッド
・・・・・・・・・・・・・え????????
そしてこれですよ
身長差!!!!!!
せつ菜ちゃんって意外とちっちゃいからこの身長差を見ると実はちっちゃい子なんだなって理解できるんですよ。
ちっちゃいせっちゃん好きなんですわ・・・・
でも、冒頭の台詞。せつ菜としての何かフラグ的なものは感じましたけどね・・・
④これを待っていたぞ朝香果林
俺好みの女ぁ!!!!!!!!!
*クロージング*
9話を終え、それぞれの物語が一通り流れていきました。
気が付けば物語もある意味で第2章に進むのかもしれませんね。
最後に果林ちゃんを取っておいたのも、先に述べたように同好会にとってのラストピースとなるべき存在だったからなのかもしれません。
ちょっとした余談というか、この感想ブログを書いてきての筆者の心を。
最初はノリというか、1話の感想を書いてみてそれで終わりかな。
なんて思っていました。
それが段々と「自分の中でこの形でやってみよう。」
「とにかく自分の思ったこととか感情を記録しよう」
そう思ったから毎回”感情”というワードをタイトルに入れています。
感情は感想以上に突発的かつある意味で儚いものだと思うから。
それを閉じ込める感情のボトルとしてブログを活用してきました。
我ながらよく9週連続も書ききったような気もします。
でもまたこれは通過点。
所詮一人のオタクの感情文ですが書こうと思えたのは読んでくれている方がいるからです。
この場でお礼を申し上げたいと存じます。
そしてこの先も、好きなように自分のペースで進んでいきます。