Piece of a broken heart - 10話から得た感情
10話の展開、歩夢推しでありせつ菜推しである自分にとってはいろいろ思うものがありました。
これまでソロとして展開してきた物語が新たな局面を迎え、ここから同好会が目指す場所はなんなのか。
これまで積み上げられてきた1×9の物語が生み出すものはなんなのか。
推しを軸にいろいろと紐解いていきます。
サムネをこれにしたのも「敢えて」です。
*せつ菜にとって侑の存在*
深夜の音楽室で奏でられたメロディが、侑のときめきの形。
侑にとってのときめきの始まりは消えていなかった。
消えるわけがないだろう。
自分でメロディを起こしてみるくらいの感動と衝撃。
そのメロディが形を大きくした。
始まった時のときめきをずっと大事にしていたから。
せつ菜ちゃんの歌が聴きたくて
きっかけや動機はたったそれだけのものだった。
それだけかもしれないけど、侑にとってCHASE!の存在がどれほど大きく、侑の心を突き動かしたのかなんて侑にしか分からないこと。
でも、せつ菜は自分の力が侑の力になっていて、それが大好きを叫べないまま自分を押し殺して生きていたかもしれない未来から今のせつ菜にする力となった。
せつ菜の想いが、侑の未来を変え、せつ菜の未来を変えた。
侑、そして同好会の仲間に支えられて今のせつ菜がいる。
いつか、侑さんの大好きが見つかったら今度は私に応援させてください
優木せつ菜が届けたい大好きが溢れる世界。
菜々でありせつ菜である葛藤。
そして誰かの好きを委ねられる存在。
どこまでも全力で叫ぼう
ありのまま見せてよキミ色
・・・
誰かが否定をしたとしても私は絶対味方だから
―――LIKE IT! LOVE IT!/優木せつ菜(CV:楠木ともり)
せつ菜はこの物語の中で着実に「大好きに溢れる世界」という野望を叶えるための一歩を進んでいる。
大好きを叫ぶこと。そして大好きを受け入れること。
せつ菜の叶えたい未来が生まれ、その先にあったのが誰かの叶える未来を見てみたい。
未来を拓けたのはせつ菜だけではない。
自信を持って自分を表現したい
ベッドの上でリラックスしたい
ライブでダジャレをぶちかましたい
来てくれた人みんなと、手を繋いで踊ったりしたい
離れた人とも繋がりたい
本気の私を見せる
これまでの物語の中でそれぞれが見つけて向かうべき未来を見つけられた。
それぞれが成長し、それぞれが成長した先で誰かの成長に繋がった。
同好会一人ひとりが紡いだ未来。
それまでの物語を見て、知っているのが侑だった。
すべてを見ているわけではないが、同好会メンバーの行動や言葉から見出せたものがあった。
VIVID WORLDでの色鮮やかな光の柱は、もしかしたら侑にしか見えなかった景色だったのかもしれない。
そして、侑しか描けない未来。
私たちに見えるのは、ステージからの景色だけですから。
スクールアイドルが発案するのではなく、一人のファンが決める未来。
そこにあったのが「スクールアイドルフェスティバル」
たくさんのときめきが集まったらすごいことになる。
みんなと作り上げる未来。
一人のサポーターでありファンがやりたいこと。
大好きと大好きが集まれば新しい大好きに繋がる。
新しい大好きが生まれる。
しかし、その中で「みんな」に向きを定めたことで“ズレ”を感じずにはいられなかった。
それが、歩夢だった。
*歩夢にとって侑の存在*
夢を追いかけてる人を応援できたら、私も何かが始まる。
スクールアイドルフェスティバルが、侑の見つけた始めること。
同好会でそれぞれなりたい憧れ、目指したいもの、叶えたい夢。
ときめきを失わず進み続け、応援し続けて積み重ねてきた想いがあったから、侑にとっての夢の始まりが「スクールアイドルフェスティバル」だった。
みんなのためのお祭り。
その「みんな」が歩夢の中にある心のズレとなる引き金となったのかもしれない。
侑の中では「歩夢“も”いる」
歩夢の中では「侑“しか”いない」
侑の「みんな」という言葉の中には、ソロとしての活動に賛同し、ソロでの成長を見続けてきたから「1×9」の「みんな」を描こうとしている。
始まった瞬間から変わり続けた侑の環境や見てきたもの。
それ故に、侑が持っているものは「Dream with You」から「Dream with “Us”」に変わったのかもしれない。
それは「あなたとの夢が集まってみんなの夢となる」を意味するもの。
だから歩夢のことだって当然ちゃんと見ているはずだ。
しかし歩夢が生んだものは「Dream with “You”」。
あなたと見たい夢がみんなとの夢に変わったら「同好会が一つの“9×1”となり上原歩夢という存在が薄れてしまうのではないか」と考えたのかもしれない。
私の夢を…一緒に見てくれる?
いつだって私は、歩夢の隣にいるよ
歩夢は侑と見たい夢があったから。侑の力になりたかったからスクールアイドルを始めた。
はじめは歩夢と侑だけの夢だった。
それが侑の中で「あなたと私の夢が、みんなと私の夢」に変わっていた。
歩夢が侑に過去の話をよくする理由。
それは、歩夢が侑との未来を見るのが怖かった。
この先にある侑と誰かの出会いが、侑の気持ちを変えるのかもしれない。
そんな懸念や恐怖。見たくない現実から少しでも背けたい姿勢があったのかもしれないと考えた。
「みんな」が生んだ二人のズレ。
言葉の受け取り方が違えば発する言葉も変わってくる。
そしてせつ菜と意気投合する侑。
表情が曇っていたのは
「侑が目指そうとしている未来と歩夢が目指そうとしている未来が違うかもしれない」
という不安から出たものなのかもしれない。
歩夢はズレを薄々勘付いていたのか。
見たくない現実が訪れることを察知したのか。
少なくとも、全員の心が一つになっているとはとてもいい難い状況であるのは明白だ。
おまけ:俺的10話爆死ポイント
①推しの顔面が良すぎる
②真夏の夜のパラダイス
ニジガク…
頼むから息子をイライラさせないでくれ。
*クロージング*
歩夢ちゃんは「あなたと私」
せつ菜ちゃんは「みんなと私」
相反する二人。
僕はそんな二人に惹かれました。
それぞれにある好きになれた理由があるけど、それはあくまで自分を基準と見た歩夢ちゃんとせつ菜ちゃん。
歩夢ちゃんから見たせつ菜ちゃん。
せつ菜ちゃんから見た歩夢ちゃん。
それは絶対違うものです。
当然侑ちゃんを軸としても同じことが言えます。
おそらく11話では歩夢ちゃんと侑ちゃんは何かしらの形でのぶつかりがあると予想しています。
変わらなければいけないのは歩夢ちゃんだと思っているし、侑ちゃんと歩夢ちゃんが同じ想いを持つ「Dream with You」を生んでほしいと強く思います。
歩夢ちゃんの進んできたこれまでの道。
みんなといること。あなたとだけじゃなくてみんなといる。
切磋琢磨できるライバルで仲間。
それから歩き始める今まで以上の歩夢ちゃんの新たな一歩。
歩夢ちゃんが届けてほしい歌。
ここで切ってほしいカードがある。
僕はそれを見てみたい。
これは展望以前に個人の望みってだけです。
でも、歌詞がぴったりというか今出すならここだろうなって思うから…
みんなの夢、私の夢。
辿り着く場所は…きっと同じはず。