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ラブライブ!サンシャイン!!1期8話がとにかく好きって話

※この記事は読んでくださる方がラブライブ!サンシャイン!!の物語を知っている人前提のものです。

もしこの記事で興味を持った方がいましたら、「ラブライブ!サンシャイン!!」を是非見てみてください。

 

 

ラブライブ!サンシャイン!!のライブやキャストについては何度か記事にしたことがありますが、おそらくアニメの物語について触れるのは初めてだと思います。

 

1期2期計26話、劇場版とあるラブライブ!サンシャイン!!の物語において、後にも先にもこの回だけは"1番好き"と言える回。

 

それが1期8話です。

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この回では千歌ちゃん始め1年生、2年生体制のAqours6人が沼津でのパフォーマンスで注目を集め、東京でライブを披露した。

その結果は「0票」

受け入れ難いものではあったけど、突きつけられる現実。それでも周りに気を遣っているリーダーの千歌ちゃん。本当は1番悔しかったであろう人物が自分の感情を殺してまでAqoursの士気を下げないようとしていたこと。それを分かっていたのが、千歌ちゃんと出会い、変わった梨子ちゃんや幼少期から千歌ちゃんとの時間を共にしてきた曜ちゃん。千歌ちゃんに導かれAqoursのメンバーとなった1年生であり、6人が新たなスタートを切る…これからの物語において重要なお話です。

 

ざっと振り返るとこんな感じだったはず。

では僕はなぜこの回が好きなのか。

なぜ2年生が大好きなのか。

そして僕はなぜ千歌ちゃん推しでいるのか。

全てはこの1期8話に収められていると言っていいくらいです。

 

僕が2年生のことが本当に好きになったのはこのお話があったから。

そこから気付けたことがたくさんありました。

この記事ではそんな僕なりのラブライブ!サンシャイン!!に対する好きなポイント、好きな言葉…などなど綴っております。

 

 

 

#向かい風を追い風に変えたAqours

自信を持ってパフォーマンスをして、精一杯のステージを見せたのに0票だった。

誰からも受け入れられなかったものの証明。

そんなもの捨ててしまいたいくらいだし、捨ててリセットしたいくらいのはず。

それを貼り出して踏み出した再スタート。

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自分の辛い過去を貼り出す。

これって簡単にできるようでめちゃくちゃ勇気のいることだと思うんですよね。

それでもAqoursメンバーは誰一人として嫌な顔をせず前を向いて歩き始めた。

Aqours…すごいな!びっくりというかすごいとしか思えないです。

そんな向かい風を追い風に変えられたのは、一人…変わり始めた子がいたからだと思うんです。

それが誰かって。はい、高海千歌ちゃんです。

 

 

 

#高海千歌の変化の片鱗

誰にも言えず自分を隠し続けていた「高海千歌」が今までの普通であるとしたら、その普通に新しい自分を上書きした。

素直になれなかった千歌ちゃんがやっと素直になれた。

1期8話、千歌ちゃんを応援する自分としてはとても嬉しかったんです。

寧ろ千歌ちゃんにこんな一面があったんだ。知らない千歌ちゃんの弱さを知ることができた。弱さを知るって言葉の響きとしてはあまり良い印象はないかもしれませんが、弱さを知ることで強さは大きくなると僕なりに思うものがあるので、それを隠し通さず全てを吐き出してくれたこと。

2期7話で梨子ちゃんは言いました。

「千歌ちゃんは、本当の怪獣になるかもしれない」と。

実はその片鱗はこの1期8話で見せたのではないかって思うんですよね。

千歌ちゃんは普通を自ら排除し、普通ではない存在になり始めた。

その始まりはもしかしたらここだったのかもしれない。

では排除できたのは誰のおかげか。

 

それは冒頭でも述べた「千歌ちゃんと共にいた存在」「千歌ちゃんに導かれた存在」だと思います。

 

 

 

#溢れた感情をすくう存在

千歌ちゃんはきっと求めていたんだと思います。

溢れそうな感情を"掬う"存在を。

迷いから"救う"存在を。

 

掬う存在となろうとしたのはおそらく曜ちゃん。

いの一番に「くやしくないの?」と言葉を千歌ちゃんに放った瞬間。

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やめる?」そう最初に言えたのも曜ちゃん。

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実は曜ちゃん…千歌ちゃんの気持ちを分かっていて、吐き出したい感情を受け止めようとしてたんじゃないか…と思ったんですよね。

無理しているのを分かってたから、少しでも気を楽にさせたい。敢えて「やめる?」と聞いたのも、昔から千歌ちゃんと共にいた時間が多かった曜ちゃんだったから言えたこと。

昔からの付き合いだから言ってほしかった…というより曜ちゃんは構えてる姿勢だったんじゃないかって。

それでも空回りしかけて…f:id:MetroMorningWay:20200517073940p:image

乙女な一面に垣間見えるのもこの回の良いところだなって思いますね。曜ちゃんの千歌ちゃんガチなところもこれで伺えます(笑)

 

そして救う存在となったのは梨子ちゃん。

0を100にできないけど1にすることはできるかもしれない

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千歌ちゃんと出会い、迷いから救われて、新しい輝きへと足を進めたのは梨子ちゃんだった。もちろん他のAqoursメンバーにも言えることかもしれないけど、千歌ちゃんの気持ちをまず最初に受け止めた存在が梨子ちゃんだったことに意味があったのではないかって考えてます。

千歌ちゃんのことを助けたい。救われた自分が救いたい。

そう思い、梨子ちゃんは手を差し伸べることができたんじゃないかって。

それを分かっていた他4人のメンバーも敢えて梨子ちゃんにその場を任せたんじゃないかって思うんです。

※ちかりこ過激派おじさんの戯言なので、思いっきり推し目線の話です。

 

 

この1期8話があったからこそ2期12話。

UTXモニター前で2年生3人が集まりそれぞれの想いをぶつけた瞬間がたまらなく好きなのです。

梨子ちゃんから千歌ちゃんへ想いを伝え、曜ちゃんから千歌ちゃんへ想いを伝え、そして生まれたMarine Border Parasol。

 

私、曜ちゃんと梨子ちゃんのこと、だーーいすき!!2人と出会えたことが…キセキだよー!!

 

初めて聴いた時。涙が止まりませんでした。

千歌ちゃんは、ここでやっと2人に気持ちを伝えられた。

全ての感謝がこの言葉にたくさん詰まっているんじゃないかって。

 

もう話の流れは2年生に行ってるのを察知しましたね?

 

 

 

#2年生のお話

ダイスキだったらダイジョウブ!という「まずはやってみよう」という気持ちから始まった2年生の物語は、「今の僕らでよかったほかの選択肢だったらここで笑いあえなかったかも」と言い合える関係にまでたどり着きました。どんどん深くなる絆は、物語を見ている自分からもはっきりと分かるくらいのものであり、まさに輝きそのものです。

 

そんな輝きはアニメの物語を超えてキャストさんたちにもありました。

 

3rdライブのパンフレットに書かれていたキャストさん3人の言葉です。

Q:2期までの物語を通じて、2年生はどんな関係になりましたか?

逢田梨香子さん(以下逢田):言葉がなくてもわかりあえるような関係だよね?

伊波杏樹さん(以下伊波):目を合わせて、お互いの空気を感じれば本当になんでも伝わるような仲になったと思う。

斉藤朱夏さん(以下斉藤):お互いのことを支えあってるよね。

伊波:誰かに何かあったら必ず助けるし、悩んでいることがあれば聞きたいと思うし。そうやってお互いに手を取り合って進んできた3人だからね。

逢田:そういうところは、私たち自身も感じるよね。

斉藤:一緒に活動し始めて、もう3年以上になるからね~。その分、お互いへの想いも大きいし、信頼関係もあるし。

伊波:そうだね。それに千歌ちゃんたちと素の私たちが、似てる部分もあると思う。逆に私たちが千歌ちゃんたちに影響されて、こういう関係になったのかもしれないけど。

逢田:梨子ちゃんたちと似てくるというのは、あるのかもしれない。

斉藤:自然と近づいているのかもね(笑)

 

言葉がなくてもわかりあえる関係って、とても素敵な関係ですよね。

気持ちを察して動ける仲。長い時間をかけて築き上げてきた絆。

そんな絆がAqoursのキャストにも、キャラにもある。3人が3人を想い、6人が6人を想いあえる。

 

そんな2年生が僕は大好きです。 

 

 

#千歌ちゃんと"君色の朝"

これはあくまで余談程度の話です。

 

去年の8月1日に千歌ちゃんへ向けた手紙の記事を書きました

metromorningway.hatenablog.com 

 

君色の朝

君色の朝

  • シド
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

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君色の朝

作詞:マオ

作曲:御恵明希

 

間違いだらけの日々を超えて辿り着いたのはグレーな朝

夜明けってこんな色?

愛した人たちの全てから 愛されることを望んでいた

不安定なバランスで

 

生温い風がふわっとすり抜けた 意地悪なカーテンみたいに

人生なんてねうまくいかないねと 掴めないから負け惜しむ

 

流した汗には裏切られたけど

信じた道には疲れ果てたけど

その後に溢れた涙の数だけ

僕たちはまた色を纏う

 

何光年もの時を超えて 繋がれていくラブソングみたい

そんな恋をしようか

離れ離れで辛い夜には あの空でひとつになれるんだ

それだけは揺るがない

 

泣き虫だけど笑顔に逃げる君 もう不自然はやめて

大丈夫だから手を繋いでいこう 僕らきっと息が合う

 

さよならさよなら昨日までの君

ここから見上げる可能性は無限

眠ってる力を信じた分だけ

僕たちはまた色を纏う

 

もう二度と離さないで 暗い海の底でも

もしも君とはぐれたなら この歌で照らし出そう

 

流した汗には裏切られたけど

信じた道には疲れ果てたけど

その後に溢れた涙の数だけ

僕たちはまた色を纏う

 

さよならさよなら昨日までの君

ここから見上げる可能性は無限

眠ってる力を信じた分だけ

僕たちはまた色を纏う

 

辿り着いたのはどんな色の朝? 僕たちはまた色を纏う

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一通り歌詞を読んでいただけたでしょうか。

あのタイトルはここから来ています。

シドとラブライブ!サンシャイン!!関係無くね?と思うかもしれません。

実際そうなんです。

そうですけど、これはあくまで僕が好きな理由であり、僕なりのこじ付けです。

どこが1期8話に繋がってる!とか細かいことを文字に起こすのが難しいので、フィーリングなとこはありますが、歌詞の中で太字のところが特に1期8話っぽいなーって思ったところです。

Apple Musicなどなどで聴けますので、是非一度聴いてみてください。

自分の好きな曲と好きな物語を結びつけると、また違った楽しみ方が生まれるので、この遊び方?はおすすめです。

 

 

 

#私が思う高海千歌の存在

冒頭に述べましたが、この記事では「僕なりの好き」を綴るものです。

僕は、自分と似た境遇だったり寄り添える感情が芽生える。自分と照らし合わせると見えるものがある。

 

それを再度踏まえて。

 

 

僕が千歌ちゃんを応援するうえで一番心に留めていることは

「千歌ちゃんの生き方に恥じない生き方」

です。

 

千歌ちゃんがとても羨ましいです。

とても悔しい思いをしても、まずはメンバーを労う心の広さ。

変えてくれる存在がたくさんいること。

自分自身…変わろうと決意し、向かい風を追い風に変えられたこと。

それは並大抵のことじゃないと自分でも分かります。

 

僕自身、過去にも似たような経験があります。

 

 

その話をさせてください。

 

高校3年の夏、陸上部だった僕は引退試合で4×400mリレーに出場しました。

メンバーは3年1人2年3人。この大会が最後。3年間一度も決勝に行けなかった自分に「先輩!絶対、マイル(4×400mリレーの略称)で決勝に連れて行きますから!」という言葉を最後の大会直前に後輩から初めてもらった。確かに後輩たちが毎日必死に練習をしていたし、空いてる時間も自主トレをしていた。僕はその後輩たちの姿を見て(これはいけるんじゃないか…)と自信を持っていた。そんな自信はいつしか確信に変わり「自分たちは決勝に進める」と思い込んでいました。

臨んだ最後の大会。予選を順当に勝ち進み、準決勝まで進みました。「先輩!ここで勝ちますよ!」後輩と僕で全員の気持ちを一つにして準決勝に挑んだ。

 

結果は3着。

準決勝は3組ある中で各組上位2着は決勝進出。残り2枠は各組3着以下のタイム順の上位2校。

僕たちのチームは3組目ということもあり、2組目までのタイムを知っていた。だから何秒で決勝にいけるラインかを分かっていました。

 

(3分26秒21さえ越えれば………頼む……)

 

1位から順に電光掲示板に速報タイムが出始め、ようやく自分たちのタイム発表。

 

「3分26秒24」

 

結果は準決勝9位。決勝まで0.03秒。

 

後輩たちはめちゃくちゃ悔しがっていたしみんな泣いてました。

 

先輩すいません…すいません…

と、ひたすらに謝ってきた。

僕は「あんだけ練習してきたんだぞ?自信持てよ!来年は俺の分まで頼んだぞ!」

試合が終わったあと、僕は負けたことに対する悔しさより後輩たちが悲しんでる姿を見て必死に慰めようとすることばかりに気持ちが走っていました。

自分の気持ちすら、自分で考える暇すらありませんでした。

 

時間が経ち、段々と3年間の希望が最後の最後で叶いそうだった舞台に足が届かなかった。

その時「悔しい」という気持ちが爆発した。

爆発しそうになりました。

こんな気持ち、誰にぶつければいいんだろう。3年生は自分しかいない。

後輩にぶつけたところで余計悲しませるだけ。この気持ちは自分で爆発させて自分で片付けるしかない。

結果的に僕は悔しい気持ちを追い風にできないまま、部活を引退。大学に進学することもなく陸上人生を終えました。

 

自分で自分の気持ちを100%制御するなんて無理だし、誰かが支えて安定するもの。

もし、自分にそんな存在がいたら…考え方は変わっていたのかも。

大学に進学し陸上を続けていたのかも。

 

違う未来が…待っていたのかも。

 

 

千歌ちゃんと出会っていなかったら、僕はきっと今でも、誰かに支えられることを知らず歩いて行った先、支えようとしてくれる救いの手にも気付かず、新しく見つけた夢を叶えられなかったはず。

彼女。上司。先輩。仲間。

誰かが支えてくれて、誰かが導いてくれて、手をとってくれる存在。

そんな大切な存在がいたから僕は今の僕でいられる。

でもそれ以上に自分が自分を変えようと思う気持ちが必要。だから千歌ちゃんは本当に尊敬だし憧れです。

 

少しでも千歌ちゃんに近づきたい。

千歌ちゃんのようになりたい。

 

憧れに手を伸ばし続けたいんです。

 

 

 

#最後に

1期8話は、Aqoursにとってもつらい回であり、千歌ちゃんにとってもつらい回。

僕自身の過去を思い出した回でもあり…ある意味特別な回でした。

でも、あの話があったからこそ千歌ちゃんは変わることができたんだろうし、Aqoursも新しいスタートを切れた。そして僕もあのお話に出会えたから気持ちを変えることができたし前に歩き出すことができました。

 

 

「変わる」ってとても勇気のいること。でも支えてくれる人がいればそれは意外と容易く、自分にとって想像できない世界への始まりなのかもしれませんね。

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